LANケーブルは100mしか繋がない

OSとかIoTとかRubyとかPythonのゆとり系音楽プログラマー

SilverBullet44というキーボードの商品ページに書ききれないこだわり

最近売り出したSilverBulletというキーボードの設計思想を紹介をさせていただきます。

f:id:swan_match:20191017020317j:plain
SilverBullet44

アルミプレート

なんといってもコンセプトはアルミプレート。
影響を受けたのは天キー2というイベントで見かけて衝動買いした かぎざら屋さんHalberdという同じくアルミプレートのキーボード。

実はMCU直付けが怖くてまだ手を出せていないのですが、 トッププレートにスイッチとキャップをはめ込んで仮組みしたところ、 いままでにない打鍵感を経験しました。

自分は格子配列も好きですが、 分割のカラムスタッガード配列が好きなので、 この打鍵感を自身の分割キーボードに採用したくなったのです。

自作キーボードのプレートとマウント方式とトッププレートについて

国内の自作キーボードはサンドイッチマウントという、 上板と下板で回路基板を挟み込んで、 上板にスイッチをさし込むタイプが主流です。 3Dモデリングしなくていいので、 設計が簡単なのとコストも安いです。

トッププレートは外観の多く占めるし、 スイッチがはまっているので素材によって 打鍵感、打鍵音に影響を与えるとても重要なパーツです。

国内キーボードのプレート素材はアクリルとFR14(ガラスエポキシ)という、 いわゆるPCB回路基板の2つが主流です。 アルミプレート、アクリル、PCBそれぞれに特徴があるので、 個人の主観ではありますがまとめます。

  • アクリル
    • メリット
      • 比較的安い
      • 透明やマットなど光を通す素材が選択可能
      • 柔らかい打鍵感、打鍵音
    • デメリット
      • ボリュームディスカウントが効きにくい
      • スイッチをはめ込むときに割れてしまうことがある。
      • MX互換のスイッチの1.5mmのトッププレートの爪があはまらず、トッププレートが落ちてしまうことがある。
  • PCB
    • メリット
    • デメリット
      • 大袈裟に言うとパイ生地みたいな構造なので、打鍵音が響いて安っぽい(個人の主観)
  • アルミ基板
    • メリット
      • 爪が引っかかる
      • めっちゃ丈夫
      • 音がいい、気持ちいい(個人の主観)
      • 金属光沢かっこいい(個人の主観)
    • デメリット
      • 若干割高
      • 加工精度イマイチ
      • 裏表がある
      • アルミは何もしなくても薄い酸化皮膜を作りますが、絶対錆びないとは言い切れない
  • アルマイトアルミ
    • いいけどちょっとコスト的に断念
  • (トッププレートなし)
    • メリット
      • 柔らかい打鍵感
      • ただより安いものはない
    • デメリット
      • 剛性にかける(打鍵の力が直接回路基板に加わる)

キーボード持ち運んでるとハンダクラックでLEDがパリピになったりもするので、 剛性が高く、音がいいアルミ基板プレートで作ってみました。

他にはステンレスプレートもありますが、国内だと多分Helixくらいです。
良くも悪くもめちゃくちゃ固くて重たくて高価です。一度はやってみたい。

親指キー & プロマイクロスペース

あくまで個人の感覚ですが、 親指は結構開くのでGとかHの外(内?)側に2キー設置しています。
国内だとclaw44とかに近いコンセプトですが、Clowより詰め込んでいます。

f:id:swan_match:20191017020312j:plain
親指キー

必然的にプロマイクロのスペースが広くなってしまい、 他のHelixベースのキーボードのようにスペーサー2箇所だと少し弱そうなので、 3箇所にするべく、プロマイクロを45度傾けました。
結果的にはUSBケーブルを斜めに出すことで、多くの方にとっては取り回しやすくなったのではないでしょうか。

このデザインは我ながら結構成功だと思っています。

f:id:swan_match:20191017020019j:plain
USBケーブルを斜めに取り出す

光る保護プレート

誰しもがそうだと思うのですが、 3極あるとどうしてもNeoPixel系のLEDを延長したくなります!!(ならない)

というわけでよくあるアクリルプレートの下にLEDを埋め込むPCBを挟んで、 「光る保護プレート」にしました。

メイン基板との接続はネジ止めだけなのでとても楽ちんです。
ただし、これこそまさにアバンギャルドな取り回し方なので、 宗教的にNGな方はメイン基板のジャンパーを飛ばさなければ スペーサーに電気が流れたりしないので何卒このアバンギャルドをご容赦ください。
(鴨南蛮さんに「トップのネジにPCネジ使えば手の触れる部分に電極なくていい」とアドバイスいただき、採用しました。)

アクリルには大人気イラストレータShigemiさんにデザインしてもらいました。 ハーフミラーアクリルを使ったので、光っていないときは鏡のようで、 光るとかわいい鳥たちが浮かび上がります。
控えめに言ってめっちゃかわいいです。
保護PCBは全面マスクで塗ってあるので、 ハーフミラーアクリルと合わせ鏡になり、 ブラックホールLEDのような奥行きが生まれます。

f:id:swan_match:20191017025659j:plain
shigemiPlate

圧電サウンダ対応

国内ではHelixPicoとErgoDash系で採用実績がある、圧電サウンダに対応しています。
ガンダムのHaloとかスターウォーズR2-D2みたいでかわいいです。
音階を奏でることもできます。
バックライトLEDと同じくらい役に立ちます。

写真PCB

ボトムプレートは写真の濃淡を点描画みたいに加工してシルクとして印刷してあります。
普段見えないところなので、ちょっとしたお楽しみに。

橋の写真は長野県の美和ダムというところで自分で撮影し、 東京タワーの写真はみずさんにご提供いただきました。
めっちゃイメージ通りの写真ありがとうございました!

右手が田舎、左手が東京で、 遊舎工房に行けない地方在住の私の葛藤を表しています。

f:id:swan_match:20191017022331j:plain
田舎PCB
f:id:swan_match:20191017022328j:plain
TokyoPCB

トップマウントケース(comming soon)

SilverBulletはネジ穴をすべてスイッチの外側に配置しています。 これは3Dプリントケースを使うことで、 国内では珍しいトップマウントという、 より見た目も打鍵感もよいマウント方式に対応させるためです。

大方の3Dモデリングは完了しています。 完成報告を待たれよ!

f:id:swan_match:20191017020328p:plainf:id:swan_match:20191017020320j:plain
3Dケース

Bluetooth対応をやるかもしれない

BAT+のジャンパーを飛ばすことでBleMicroProの電源を 保護プレートから供給できるようになります。

ふんだんなスペースを使って、電池3つ乗せの5V給電して、 LEDを光らせてあげたいなーと目論んでいます。

いまのところ設計をまったくしていないのと、 なによりBleMicroProを持っていないので気が向いたらやります。 気が向かなかったらやりません。 待ちきれない人は自分で作ってくりゃ。

失敗談

実は親指だけKailhLowProfile(LP)のバージョンを試作しました。 LPはMX互換スイッチより低背で小さいので、 親指をより少ない可動範囲で活用でき、持ち上げなくてよくなります。

問題はトッププレートでした。 MXはpcbとスイッチスイッチまでの距離が5mmですが、 LPは高さを抑えるため2mmです。
一枚のトッププレートではマウントできないため、 複数の素材を組み合わせることにしました。

MX Switch
1mmアルミ
2mmアクリル LP Switch
2mmアルミ
PCB

びっくりしたのはその静音性! 静音スイッチじゃなくてもほとんど打鍵音がしないんです。
問題はコストがやばい(主に2mmアルミ)のと、 静音ならアルミじゃなくてアクリルでよくね?ってなったので、 アルミプレートコンセプトのSilverBulletでは採用を見送りました。

コンセプトからは外れましたが、 静音性求めたい人には悪くなかったと思っているので、 2mmアクリル+3mmアクリルなどでリベンジするかもです。

ラスト

ギンギラギンのキーボード、SilverBullet。
もしご興味あればよろしくお願いします。

booth.pm

情報化社会を切り裂く剣「Colosseum60/44」を創造した件

この記事は 自作キーボード Advent Calendar 2018 その3 の最終日の記事です。
やっぱトリはしろとりでしょ!ひゃははははは!!!

adventar.org

昨日はびあっこさんの C95 たのしい人生お品書き でした。


さて、もう開発リリースしてから一ヶ月以上が経ちますが、 Colosseum60というキーボードを自作したのでこの機会にご紹介させていただこうかと。

f:id:swan_match:20181225025901j:plain
Colosseum60

きっかけは前記事でも参考にさせていただいた「猫でも作れるオリジナルキーボード」を、
お礼の意味も込めて書籍版を購入させていただいたのですが、
後半のBlenderという3Dモデリングソフトでキーボードケースをつくるチュートリアルがとてもわかりやすく書いてあって、
3Dモデリングをしたことがない自分でも「なんかできそう!」と思えたので手をつけてみたのです。

また、前作のSHIROTRONの副産物、
自作キーボード界隈ではすっかり無限の可能性としておなじみの1UPCBのさらなる可能性を見出すためです。

無限の可能性は前記事の通り、自由にキー配置を決めれるのですが、
それは平面軸上だけではなく、Z軸方向ににも自由に配置ができるのです。

3Dキーボード自体はDactylなどがすでにあるのですが、
基本的にはPCBを使わないのでバックライトLEDをつけるのが非常に難しかったはずです。

無限の可能性はHelix譲りのSK6812miniを埋め込めるので3Dキーボードでも
フルカラーバックライトで光らせることができるのです!
(おそらく世界初)

いわゆる3Dキーボードの作り方については
ねこつくが完全網羅しているので、自分から言うことは特にありません。

ここでは設計思想というか、なにを考えてこの造形物を創造し、
大量のマジックポイント(数万円の貯金)を使って、
この世に召喚したのかという話をしようと思います。

設計思想

まずSHIROTRONで1/3キー分くらい小指列を下げていたのですが、
これでも小指で右手のPや左手のQを打つことは自分にはすこし大変でした。

もちろん更に下げればいいのかもしれませんが、
AがSよりXに近くなってしまうのはなんか違うと思っています。

ということで、小指のZ軸を他のキーからみて相対的に高くすることにしました。

よくキーキャップで傾きが付いているものがよくありますが、
押し込み角度が垂直なのはどうなのかなーと思っていたので、
各キー10度から20度程度ホームポジションに向かって角度をつけています。

ホームポジションの4キーは押し込み角度は同じなので、あえて変えていないです。

f:id:swan_match:20181225015004p:plain
ColosseumRow
f:id:swan_match:20181225015357p:plain
ColosseumColumn

高さ、角度、を調整した段階で、なんとなく逆ドーム型(?)になったため、
イタリアの世界遺産円形闘技場コロッセオにちなんで、Colosseumと名付けました。
(なんとなく、「ころっせうむ」と読んでほしい)

そして、一番のこだわりは親指です。

親指は日常動作で、平面のキーボードを叩くような動作をしない指です。
親指の一番の役目、それはものを握る/掴むこと。

それは人類が進化の過程で手に入れた、
「道具を持つ」という、大きな武器の一つです。

そこで親指の押し込み角度も、手のひらの中心にすることで、
握るようにキーを押し込めるようにしたのです。

自分はどうしても親指周りに4key欲しいのですが、
このように扇型にキーを配置すると無限の可能性がボトルネックになって、
親指の可動範囲に3key配置するのがギリギリになってしまうので、
最下段内側の高い位置にもう1キー配置して、
手のひら(人差し指の付け根)で打てるようにしました。

これが結果的にかなりくせになってます!

今のキーマップはEnterを手のひらで打てるようにしているのですが、
すごーく自然な動作でキー入力がめちゃくちゃ楽しいです!!

握るように押し込むのは好みが分かれるようです。
連打には向かないかもですが、
長押しするようなキー(Ctrl,Shift,レイヤー系)には向いていると思います。

とにかく、この感覚は3Dキーボードでしか体験できないので、
作ってみてよかったなーと思っています。

Colosseum44

DMM.makeにMJFのPA12GBで注文したら価格が22,000円とのこと。
もちろんべらぼうではないんですが、正直少し勇気のいる価格です。。。

twitterでも数字列いらないから安くならないのか!という案を頂き、
キー数を減らしたColosseum44を作ることを決めました。

個人的には60があれば44はいらないので、
利益ゼロで実験台になってくれる、ヒトバシラーを募集して組み立てていただき、
完成報告も上がっているので近日中に正式販売開始します。

結論

みんな、3Dキーボード作ろうよ!

2018年だけでもキーボードいくつ発売されたか。。。
そろそろ平面でオリジナリティ出していくの大変じゃないですか?

あと、無限の可能性作ったときも思いましたが、
PC上で作ったものが現実で自分の手元に具現化されるの、
やっぱ感慨深いです。

f:id:swan_match:20181225034324j:plain

3Dキーボードのいまのところの一番の近道、無限の可能性はBoothで購入いただいても構いませんが、
たくさん必要なら何も考えずに下記のZipをElecrowにぶん投げてもよいです。
商用利用も全然おっけです。

github.com

無限の可能性使っても使ってなくても構いませんが、
3D筐体のキーボードがたくさん出てきたらたのしいなぁって思っています。

Colosseum44に関しては反省もあって、
やはりヒトバシラー形式は良くなかった気がします。

実は正式版はヒトバシラー向けのモデルから2点修正を加えさせていただきました。
いずれの修正もにっちもさっちもいかないような不良ではなかったものの、
思っていた以上に申し訳無い気持ちでいっぱいになるので、
よほどじゃない限りヒトバシラー形式の製品開発ではなく、
3Dプリンタを買うのがベターです。(結局自分も買いました。)

ただし、ヒトバシラーの暗躍によって自分では到底作れなかった、
めちゃくちゃかっこいいColosseumが出来上がりそうなので、
その点はすごくよかったです!!

最後に

クリスマスなので自作キーボード界隈で謎に語り継がれている謎の呪文「ホギィ」について曲を書きました。

そのうちフルバージョンも書きますが取り急ぎサビだけ。
クリスマスって歌わせるのうまくいかない。

soundcloud.com

この記事はColosseum60 Aliaz60gで書きました。

アドカレ参加者の皆さんお疲れさまでした!!

初心者が二ヶ月でオリジナルキーボードを作るまでの軌跡

きっかけは2018年5月末に腱鞘炎が原因で腕が腫れて高熱が出たことでした。

自分にあったキーボードを探す必要に迫られたのだった。

  • 選定
  • helixカスタマイズ記
    • helix完成
    • キーキャップ作成
    • MIDIキーボード化
  • オリジナルキーボード作成記
  • そして完成図
  • 仕入れ一覧
  • 自分の作ったもの
    • Helixキーマップ
    • MxLEDBitPCB
    • SHIROTRON Firmware
  • 最後に
  • 参考
続きを読む

オレオレRailsApplicationTemplateのススメ

RailsApplicationTemplateとは?

rails で新規にWebアプリケーションを作成する際に利用できる「ひな形」のことです。

ひな形はRubyのコードで記述でき、ファイルを編集したり、
各種RailsGeneratorを実行したりすることができます。

詳細は以下のドキュメントを参照してください。

Rails Application Templates — Ruby on Rails Guides

では作成したTemplateを紹介します。

続きを読む

Firefox 57 Quantum でブックマークを暗くする

いままでFirefoxには必ず「FT DeepDark」アドオンをいれてダークテーマにしてましたが、
完全テーマが廃止になってしまったので、代替を探していました。。。

基本的にはデフォルトで入っている「dark」ってテーマを使えばそこそこ暗くなるのですが、
sidebarが明るすぎるので、結局自分でuserChrome.css書きました。

続きを読む